祐季の旅立ち

2020年3月23日(月)

 

最後は思い出の洞爺湖で

 

チームメンバーと洞爺湖1周しました

いつも作.AC北海道ブログをご覧頂いている皆様、ご無沙汰しております。

お元気でしょうか。

日々、お気を遣われていることと存じます。

私も出来るだけ人混みは避け、それでも走るために休日は、のどかで空気の澄んだ場所へと足を運んでおります。

さて、3月は卒業、転勤、お引っ越しなど別れの季節ですね。

その3月も残すところあとわずかとなってしまいました。

作.AC北海道ブログの中心と言っても過言ではないくらい登場してきた北海学園大学陸上部メンバーですが、この春6名が卒業致しました。

例年ですとランニング講習会やアシックスナイトラン、マルヤマクラスRUN&WALKなどで皆様へ御礼のご挨拶を行っておりましたが、今年はそれを行うことが出来ませんでした。

いつも応援してくださった皆様には本当に申し訳なく、この場をお借りしお詫びするとともに、深く感謝申し上げます。

なぜ彼らの代でと残念に思ってしまいますが、これも今後生きていく上でなにか意味があるのでしょう。

今まで恵まれ過ぎてきたのかもしれませんね。

それを思うと、今を喜んで生きるよりほかありません。

すでに卒業生の何人かは新たな地へと旅立ちました。

牧野祐季もその一人です。

 

祐季と言えば、このふて腐れた態度

祐季は生意気というより、世話の焼ける男でした。

物事を真っ直ぐ見ることはなく、いつも斜めから物申す逆らいぶり。

ああ言えばこう言うのは当たり前で、素直に「はい」と聞いたことはありません。

捻くれた男でした。

 

笑うことはあまりありませんでしたね

そんな祐季の心境に気づいたのは、大学3年の頃でしょうか。

「この人も自分の本心に気づいてくれないのか」

という鋭い目を向けられたときに、ようやく気付きました。

上部のきれいな繕いだけを信じ、心の底を読み取れなかったなんて。

愚かでしたね。

それからの祐季は自分の練習を終えた後、AIR’Gランニングクラブの練習会や、NHK新さっぽろ教室のお手伝いに来るようになりました。

アルバイトをしながら家計を助けていた祐季。

そんな祐季が愛おしく、一緒に食事に行く機会が増えました。

 

いつも嬉しそうに食べていました

自炊している祐季の生活の足しにと、よくスーパーへ買い物に行きました。

豆腐や納豆や長ネギなど、ニコニコして選んでいる姿はとても無邪気で可愛かったです。

 

あんなに生意気だった祐季がこんなになるとはね

 

4年生になってからは忙しい合間を縫い、走ってマルヤマクラスまで近況報告にやってきました

また、ペースランナーとしてペアを組むことも多かったです。

祐季のリズムは歯切れが良く、走っていて心地よいです。

大学2年の頃までは、

「長い距離なんか走りたくない、ペースランナーなんか出来ない」

と、周りを困らせていましたが、いつからか長い距離に目覚めましたね。

 

2019年9月の日本最北端わっかない平和マラソンでは3時間30分以内の皆様と一緒に走りました

 

祐季がこんなに変わるなんて、今も夢かと思うほどです

 

この写真が一番好きです

昨年9月に行った伊達大滝ランナーズキャンプでも終始笑顔でした。

ご参加の皆様からも可愛がられているのがわかります。

 

さりげなくVサインをしているんですよ

 

こんな笑顔になるなんて、本当に信じられません

 

昨年の秋の学生選手権男子10000M

 

後半粘り、3位入賞

 

初の表彰台でした

 

チームTシャツも好んで着るタイプではないのですが

 

第6回作.AC真駒内マラソンでは3時間以内のペースランナーを務めました

祐季が学生生活最後の大会に選んだのは、福岡国際マラソンでした。

これには驚きました。

相当の覚悟だったと思います。

朝から20km走り、体重も落とし、レース前は疲労も抜けず大丈夫かと思うほどでした。

おそらく彼は、今までお世話になった皆様に喜んでもらいたかったのだと思います。

 

北海学園大学陸上部史上初の福岡国際マラソン出場でした

 

19km地点、手を振るような性格ではなかったのですが

 

最後の力を振り絞る走りで、2時間29分07秒

誇らしかったです。

祐季に関わる誰もがそう思ったでしょう。

と同時に、あの祐季がこんなに変わるなんてとも思ったはずです。

 

2020年1月、祐季最後のアシックスランニング講習会

 

今年の1月、回転寿司に行きました

そして3月。

最後の思い出にと選んだ場所は洞爺湖でした。

 

2017年3月の洞爺湖

 

2020年3月の洞爺湖

そして、出発前日。

拓真から手作りの卒業証書を進呈され大喜びする祐季。

祐季と言えば黄緑のジャケットでした。

なので、黄緑色をみると祐季を思い出します。

 

いい笑顔ですね!

 

出発の日、多くの仲間が祐季のために駆け付けました

 

祐季らしい表情ですね

買い物の時、決まって選ぶのが、

「フルーツグラノーラ」

でした。

今もスーパーなどでフルーツグラノーラを見かけると、

「もっと祐季にたくさん買ってあげればよかったな」

と、悔やんでしまいます。

新たな地でも、フルーツグラノーラを買っているんだろうね。

最後になりましたが祐季直筆のメッセージでお別れしたいと思います。

 

 

祐季、4年間ありがとう

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