赤羽ハーフで大聖が初の1時間10分切り

2020年1月19日(日)

東京・赤羽ハーフマラソン

 

川口大聖

1時間08分42秒

 

おめでとう、大聖

出会ったときは、まさかここまで続けるとは思いませんでした。

切れのない、左右バランスの取れない、リズム感のない走りに、

「どうしたら走れるようになるのか」

また、入学当時18歳だった大聖は、ちょっと生意気で粋がっており、おまけに色づく年ごろでもあり、

「走る方へ気持ちを傾けるのには相当時間がかかる、いや、その前に辞めてしまうのではないか」

そう思ったほどです。

言葉遣い、日頃の食生活、時間の大切さなど、本当に一からスタートしたと言っても良いでしょう。

2016年に入学して、その年は5000Mで17分を切れませんでした。

 

2016年5月、野幌森林公園にて。生意気でしたね。

 

2016年7月、秩父別温泉にて

 

大学駅伝前の練習

 

初めての駅伝は、大雨

 

2016年10月、秩父別産新米普及マラソンのペースランナー

 

2016年11月、作.AC真駒内マラソンのペースランナー

 

2016年12月の定山渓30km

 

走れなくて、歩いてました

 

2017年3月の室蘭合宿、12000Mのペース走/3分45秒が精一杯でした

 

ようやく髭は剃ってくれました

2017年は湧別町や網走市など、市民ランナーの皆様と接する機会に恵まれました。

この年は、記録こそ伸びませんでしたが、走る楽しさを知った頃だと思います。

好きな音楽も、J-POPではなく、中島みゆきさんの歌を好んで聴くようになったのもこの時期です。

お気に入りは、

「一期一会」「たかが愛」「風の笛」「今日以来」

など、中島みゆきさんの数ある名曲の中でも、通が好みそうな、人の痛みを知ったような歌ばかりでしたね。

人との出会いの中で、何かを感じたのだと思います。

 

2017年、湧別合宿

 

大好きな玄先輩に付いて、練習を続けるようになりました

 

2017年8月、名寄合宿。この時は大聖が12000M/3分40秒で走れるよう、みんなでサポートしました

 

チームワークも次第に良くなりました

 

2017年8月の大学駅伝、表情が柔らかくなっているのがわかります

 

走っているときはいつも鋭い表情で、辛くなってから粘ります

 

秋のチャンプ

 

1組目、トップでゴールしました

2018年は、彼にとって決心の年だったと思います。

走るためにアルバイトを減らし、大好きだった麺類や、甘いものを断ちました。

そのせいか、その年の秋には、10000Mで32分44秒33まで伸びました。

 

2018年5月、雨の日

 

2018年7月、優しい顔になってきましたね

 

2018年7月、深川ナイター

 

思うように走れず、大泣きしたのを覚えています

 

2018年8月の大学駅伝、いい走りでしたよ

 

冬も練習頑張ったね

 

猛吹雪でした

 

平日の回復JOGも20km以上

そして迎えた、2019年3月の日本学生ハーフマラソン。

彼の目標は、1時間10分を切ってその年の福岡国際マラソンに出場することでした。

練習の過程を見る限り、10分切りは射程圏内でしたが、レースでは最後の我慢が足りませんでした。

 

満を持して走った学生ハーフでしたが、

 

今一歩及ばず、1時間10分20秒

 

また泣きましたね

澤井玄が1時間08分43秒、牧野祐季が1時間09分37秒、そして後輩の瀬能拓真が1時間09分52秒と3人が1時間10分を切る中、大聖は切ることができませんでした。

練習では常に2番手、3番手で調子はまずまずだっただけに悔しかったと思います。

ただ、どこか今までにはない、心の余裕というか、清々しさを感じました。

自分は切れなくても、仲間が切ってくれたことが嬉しかったのでしょう。

彼の成長を感じました。

 

2019年4月の湧別合宿

 

2019年5月の記録会

 

週末の真駒内公園練習会、練習後の表情はいつも明るいです

 

2019年8月の北海道選手権

 

男子10000M、31分52秒57で3位入賞

 

2019年9月の伊達大滝合宿

 

雪わり草のポーズは率先して

 

立派に成長しました

 

そして、よく食べるようになりました

この時点で彼は、2020年3月に開催される、びわ湖毎日マラソンに出場することを目標に掲げました。

びわ湖毎日マラソンを大学生活最後の大会にしようと考えたのです。

しかし、そのためには、ハーフマラソンで1時間10分を切らなければなりません。

最後のチャンスとして、2020年1月19日(日)の東京・赤羽ハーフマラソンを選びました。

 

2019年11月30日(土)は豊平区×札幌ドームスポーツバイキング

 

走りだけでなく、考え方もしっかりしてきました

翌12月1日(日)の日体大記録会で5000M15分18秒45の自己ベストを更新し、調子は上向きでした。

4年間、しっかり走り続けてきたせいか、月間600km以上走っても、けがをしなくなりました。

 

2020年1月9日(木)真駒内セキスイハイムアリーナ

 

2020年1月11日(土)の最終調整12000Mペース走

 

チームメンバーから激励を受けました

レース1週間前の12000Mペース走では10000Mまで3分20秒で押し、ラスト2000Mも6分15秒以内で追い込めたので、

1時間10分は余裕を持って切れるだろうと確信しました。

 

1月14日(火)の疲労回復20km

 

1月16日(木)の真駒内セキスイハイムアリーナ練習後、アシックスナイトランに参加

甘えっ子で人任せだった男が、こんなに立派になるとはね。

最後は、うがい、手洗い、マスク。

人混みを避ける、油もの、生もの控える。

あとは、見えない力を味方にできるかです。

 

当日の荒川

 

遠くにSUBARUの看板が微かに見えますね

 

新荒川大橋

 

気持ちよさそうですね

同日、私たちは名寄市にて、阿部雅司さんプロデュースの、

「サンピラーなよろ10マイルスノーマラソン」

に参加しました。

よい報告なら電話で、メールなら残念な結果だと思ってください。

と、彼らしい提案でした。

そして大聖から電話が来ました。

1時間10分を切ったとの嬉しい電話でした。

 

みんな大喜びです

 

玄なんか、嬉しすぎて雪の上に寝転んでしまいました

びわ湖毎日マラソンは関門が厳しく、2時間25分前後までの選手にとっては比較的余裕を持って走ることができるかと思いますが、2時間30分がボーダーラインだと、前半かなり無理をしないといけません。

大聖にとっては、苦戦を強いられるでしょうが、当日までできる限りのことはしたいと思っています。

最後になりましたが、多くの皆様からの応援、本当にありがとうございました。

来週からまた、ナイトランやイベント等でご挨拶出来ればと思っております。

今後ともどうぞ、宜しくお願い致します。

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 この先もずっと、「走り」を楽しみ、「競技」に熱くなり、多くの「仲間」と共に走り続けられる。そしてランニングを通してこそ経験できるランニングスタイル"LIFE with RUNNING"を大切にするチームとして作.ACは活動を続けていきます。

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