2021年5月10日(月)
5月5日(祝)北海道札幌マラソンフェスティバル2021会場にて
※写真撮影時以外、およびウォームアップ、レース時以外はマスクを着用しております。
ハーフマラソン招待選手として出場した、作.AC北海道の澤井玄
10kmスタートの様子
5月5日(こどもの日)北海道札幌マラソンフェスティバル2021が開催され、作.AC北海道からハーフマラソン1名、10kmに10名出場致しました。
今回、オリンピックレースを見据えたテストランナーとして、お声がけ頂けたことを大変光栄に存じます。
また、この状況下において様々な意見がある中、只ならぬ思いで開催日まで辿り着いたものと、主催者の皆様の気持ちの強靭さに、改めて感服した次第です。
オリンピック開催を前提に考えると、この状況下においても、テスト大会は必須であったと察することができます。
日本を代表する選手の皆様、大会運営に携わっている皆様、さらには北海道のマラソン事情をよく知る方々の意見を取り入れながら、残り3か月で最終確認されるのではないかと思います。
トップアスリートの緊張感溢れるウォーミングアップ、会場内の静寂とした空気、そして集中した表情、繊細な行動など。
その場に立っているだけでも申し訳ないくらい、近づけない風格に圧倒されます。
また、ボランティアスタッフ・警備の皆様においては、本番さながらのペースで走る選手を目の当たりにし、より機敏な対応が求められると感じたのではないでしょうか。
選手のデリケートな心を知ってもらい、それを補うことができたなら嬉しいですね。
おそらくそれが、札幌での成功につながるのではないかと思います。
前日(5月4日)、スクリーニング検査を受ける様子
前日、そしてレース後の2回、出場する選手は全員、スクリーニング検査を受けました。
何よりコロナ禍対策が問われるところです。
安心して大会に臨むことができますね。
前日は各自調整練習、その後ビブス交付
それでは、5月5日(祝)の様子を写真にてご覧ください。
作.AC北海道メンバー中心となりますが、皆様に少しでも大会の様子をお伝えできればと思います。
※写真は大会関係者から頂いたものが多く含まれております。
まずは、ハーフマラソンに出場した澤井玄選手からどうぞ。
澤井玄のウォームアップの様子
かなり緊張しているようでした
招待選手として出場が決まって以降、ペース走を主におこなってきました。
徐々にスピード練習にも慣れ、2月の全日本実業団ハーフマラソン時(1時間08分43秒)よりは調子も上向きでした。
ところが4月に入り、過去2度の手術を受けた股関節に違和感がでてしまいました。
2週間ほど練習量を落とし、ある程度の痛みは改善されたのですが、今度は耳が聞こえずらいと訴え、受診をすると中耳炎でした。
これが結局、最後まで尾を引いてしまいました。
練習でもいつものような鋭さはなく、後半も伸びません。
おそらく中耳炎による集中力の欠如が一因かと思われます。
直前の調整で出場した記録会でも思うように走れず、本人もかなり動揺している様子でしたが、
「招待して頂いたのに、申し訳ない」
という思いで、なんとか立て直しを図ろうと、最後の1週間は気持ちよくスタートラインに立つことだけを優先しました。
スタート4分前
スタート前の様子
スタート1分前
スタート後、最初の周回
澤井玄選手
大通西4丁目、4km手前
女子のトップ集団
少しでも貢献出来ればと、彼なりに考えたのだと思います
13.2kmあたり、動きには余裕がありました
日本を代表する女子選手と並走できる喜びと同時に、少なからず悔しさもあったでしょう。
しかし、いつも澤井玄を応援してくださっている皆様から、
「テレビでずっと声援を送っていた」
「玄君がテレビに映るたびに嬉しかった」
など、数多くの連絡があり、本人も相当嬉しかったようです。
東京オリンピック日本代表選手と15kmまで一緒に走ることができ、ランナーとしてこれ以上の名誉はありません。
貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
北大構内あたりだと思います
北大南門を過ぎ、ラスト100m
15km以降は相当苦しかったと思います
1時間09分35秒でゴールしました
ゴール後、菊地総監督と
無事に走り終えてくれて、安心しました
続いては10km
オリンピックコースのテストランナーとして10kmを走りました。
1km/3分20秒以内(フルマラソン2時間20分以内)、女子は1km/3分40秒以内(フルマラソン2時間35分以内)のペースで走ることが前提でした。
ウォームアップの様子
この春、北海学園大学を卒業し、今回が社会人として初めての大会となる瀬能拓真
瀬能拓真は大学4年間、様々な大会のペースランナーなどを努めてきましたので、知っている方が多いかもしれません。
5000mの自己ベストは15分05秒20、10000mは31分06秒94(ともに2020年)
同じくこの春、関西大学を卒業したばかりの澤井いずみ
澤井いずみ選手は、旭川龍谷高校在籍時に全国高校女子駅伝に3年連続出場、卒業後は関西大学に進学し、全国大学女子駅伝や都道府県対抗女子駅伝などで活躍しました。
自己ベストは5000mで16分17秒10、10000mは34分15秒91。
お兄さんは作.AC北海道の澤井玄選手。
約1年半ぶりの走りとなる、牧野祐季
島谷樹、緊張しているね
作.AC北海道の若きベテラン、金内健治
スタート前の緊張した様子、田中亮太
まもなく、10kmスタート
雅行と健治
その責務を全うしようと、それぞれに余裕を持って走りだしたのでしょうが、実際には北24条通りを左へカーブしてからは強い風に見舞われ、思いの外、苦しい表情でゴールに向かっているように見受けられました。
8月の本番はおそらく30℃前後まで気温が上昇するでしょう。
給水がかなり重要になると思います。
また、北大の直線コースに入る手前の連続する直角カーブも見どころです。
今回のコースは1回でしたが、実際のオリンピックコースでは3回走ります。
また、4車線ある石狩街道も集中力を維持するには難しいポイントになります。
トップは早稲田大学の辻文哉選手と伊藤大志選手(10km/30分08秒)
金内健治(10km/31分49秒)
9kmを過ぎたあたり、孝弘と拓真
2月の実業団ハーフは1時間09分22秒でしたが、苦しそうですね(10km/32分31秒)
社会人3年目の山中一輝、走り込みの成果でけがもしなくなりましたね(10km/32分40秒)
社会人2年目の祐季、坐骨神経痛も徐々に良くなってきました(10km/32分47秒)
残業の多い仕事ですが、よく頑張っていると思います
20代中心のチームにあって、良いお兄さんの阿部雅行
疲れが抜けず、ジョグをするのもやっとの状態でした
そして、いずみちゃんがやってきました!
ゴール前の直線コース、金内健治
瀬能拓真、走り続けてきてよかったね
そして、澤井いずみ(10km/36分42秒)
暖かく見守る、兄
ゴール後、清々しい表情のいずみちゃん
菊地総監督、保志コーチ、裕未ちゃん、チームへの心遣いありがとうございました。
コロナ禍の再燃により、多くの皆様が目標とされていた一般の部10km、そして7月4日(日)に開催予定でした函館マラソンが中止となりました。
ですが、絶えず走り続けていれば、きっとまた好機は巡ってくると思います。
いつも喜んで通る人には喜び事がやってくると信じ、笑顔で過ごしたいですね。
マラソンフェスティバル終了後、夕方12km回復JOG(ave.5分19秒)