道央陸上記録会第3戦

2020年8月30日(日)

写真:板垣洋平

 

田中亮太が5000mで自己ベスト!!

14分55秒54

 

感動的でした

8月30日(日)道央陸上記録会第3戦が行われ、作.AC北海道の田中亮太が5000mで14分55秒54の自己ベストを記録しました。
15分を切った以上に、亮太自身がこのレースを形成した積極性を高く評価しています。
2000m以降、徐々に一周ごとのラップが落ちてきました。
1周(400m)を72秒以内で廻らなければならないのですが、それが徐々に72秒後半から73秒に落ちてくると、15分切りは達成できない。
後ろに付く方が力を蓄えられ、後ろに付く方がレースとしては有利なことは承知の上で、

「このままでは15分切りは達成出来ない、俺が引っ張らないと」

亮太はそう思ったのでしょう。
ましてや出場者の中で、常に15分を切る実力を誇っている選手はおらず、いわば全員が挑戦者です。
素晴らしいレース展開だったと思います。
また前半は、札幌日大高校の選手が15分切りを目指して必死に走る姿が印象的でした。
力尽きて、後半大きくラップを落としてしまいましたが、彼がいなければここまでレースは熱くならなかったでしょう。
ガッツある若い力に感動したとともに、札幌日大高校の選手に感謝しています。

 

後半は積極的にレースを形成する、亮太

 

3000m以降、一気にペースを上げました

それでは、道央陸上記録会第3戦の様子をご覧くださいませ。
前日(8月29日)は、モエレ沼公園で開催されたトライアルマラソンのお手伝いをしました。
その後、モエレ沼公園にて調整練習を行いました。

 

夕方、15kmの調整練習をしました

 

お手伝いくださった皆様、ありがとうございました!

そして記録会当日。
この日は朝から大雨でした。

 

傘とレインコートを持って

到着後、それぞれにウォームアップしました。
午前中は大雨でしたが、午後には雨も弱まり、微風、気温も16度と、条件としては申し分ありませんでした。
ちなみに前日の最高気温は28度。
もしこれが前日の暑さであったなら、記録は伸びなかったかもしれません。

 

男子5000mの前に、太田尚子さん

 

男子5000m、2組目

 

先頭集団は8人でした

 

2000mまで、必死について行く島谷樹

 

先週のダメージから、立ち直りを図りたい健治

 

表情も冴えず、集中出来ていない様がわかります

 

一輝は調子は良かったのですが、前日の調整でペースを上げすぎましたね

 

終始、苦しそうでした

 

樹の課題は練習での気迫が、レースでも欲しいところでした

 

今回は少し良い顔になりましたね

 

樹らしい、味のある走りだったと思います

樹は気の優しい男で、いつも自分より相手、人に譲ることが多いです。
それがレースでも出てしまい、残念に思っていました。
しかし、今回のレースは違いました。
タイムこそ伸び悩みましたが前半から積極的に飛ばし、後半失速したものの、諦めることなく最後まで戦いました。
多分、初めてではないでしょうか。
樹のエネルギッシュな走りに、かっこいいとさえ思ったほどです。

 

一輝は、最初から全く体が動いていませんでした

 

でも、最後まで走れて安心しました

一輝は、一緒にいて安心する男です。
普段は決して感情を表に出すことはありません。
その分、走っているときに感情をあらわにするのです。
ユーモア性も十分で遠征時の移動中は彼を中心に笑いの渦です。
また、作.AC昭和歌謡同好会の部長も務めており、車の中のBGMはつねに1970年代です。
ちなみに一輝の最近のお気に入りは和田アキ子です。

 

和田アキ子の名曲、コーラスガールがかかるとにっこりします

つい最近まで金内健治は絶好調でした。
練習でも玄、健治、亮太、樹の順で良い走りをしていたのです。
しかし、ちょっとした気持ちのダメージや不安などから、意外と脆く崩れるものですね。
ケガもなく、時間もあるのに、なぜか気持ちが乗らない、走りたくない。
365日あるのですから、毎日が絶好調とはいきません。
ですが、その波を最小限にコントロールできる選手こそが本物だと思っています。
健治はスタート前から闘志が伝わってなく、レース中も肩が揺れ、目も虚ろでした。
先週の熱中症、さらに身内の不幸などが重なり、心労もあったでしょう。
良くない中での最善を尽くしたと思っています。
しっかりと整えて、次こそ満足できる走りを期待しています。

 

心と体が良い状態で、はじめて良い結果に結びつくと思います

そして、亮太。
「いつもチームを引っ張ってくれている健治さん、玄さんが不調なら、俺がチームを引っ張らないと」
その想いが走りに現れています。

 

強い意志を感じる、亮太の走り

澤井玄に憧れ、北海学園大学陸上部に入ったものの、3年の夏までは鳴かず飛ばず。
つい2年前までは5000mで16分も切れませんでした。
ところが、彼の何かに火を付けたのでしょう。
情念のような重く、鋭いものを感じました。
亮太が記録を伸ばしたことで、全体の士気が上がったのは間違いありません。

 

14分55秒54で自己ベスト、嬉しかったと思います

 

よく頑張った

 

逞しくなったね

 

レース後、チームメンバーと

 

裕未ちゃん、拓真、荷物持ちありがとう

 

玄と拓真は欠場しました

常にチームをリードしている玄が走れないのは、本当に辛い。
ですが、落ち込んではいられませんね。
仲間の力は大きいですね。

 

皆様、飲み物やタオルなどサポート頂きありがとうございました

作.RUNの照容会長、私の人生の師匠です。
彼女が来ると、周りに強い光が放たれたような力を感じます。
菊地総監督の言葉にも感動しました。
そしてゆっこ、ありがとう。

 

誰もいない中央公園で

 

走った後のこの時間が楽しいですね

 

板垣さん、今回もありがとうございます!

板垣さん、写真を撮ってくださったあと、3000mに出場したのですね。
雨の中、本当にありがとうございました。

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