2023年12月3日(日)
皆様、こんにちは。
12月3日(日)福岡国際マラソンが開催され作.AC北海道と作.AC札幌、合わせて8名が出場致しました。
4年振りの通常再開に際し、主催者並びに関係者の皆様には深く感謝いたします。
福岡国際マラソンの第1回大会は1947年(昭和22年)。
【マラソンの父】金栗四三さんの功績を称え、金栗さんの出身地でもある熊本県で開催されたそうです。
参加標準記録はフルマラソン2時間26分以内、ハーフマラソン1時間07分以内。
当時、2時間26分以内はとても厳しい条件でした。
しかしながら、その後、元日に開催されるニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)に出場するため、
多くの実業団選手が12月開催の福岡国際マラソンを回避し始めました。
箱根駅伝選手も12月は最終調整の大切な時期ですから、心身ともに余念がありません。
加えて、好記録続出の東京マラソン(旧・東京国際マラソン)、大阪マラソンエリート(旧・びわ湖毎日マラソン)に出場する選手が増え、
12月の福岡国際マラソンが取り残された形となったのです。
Bグループで2時間35分以内の選手を募り間口を拡げたものの、運営は厳しかったと思います。
2021年に福岡国際マラソン終了というニュースが流れたときは、とても寂しい気持ちになりましたが、
それ以上に、運営に携わってこられた方々にとっては、この上なく辛い決断だったでしょう。
しかしその後、まさかの福岡国際マラソンが復活。
その背景には、このまま福岡国際マラソンの歴史を、自分たちの代で終らせたくないという強い想いがあったことが伺えます。
おそらく、福岡国際マラソン存続のため、多くの企業様に頭を下げ、ご協賛を募ったのだと思います。
参加料は19,000円。
この金額が限界だったのでは、と察します。
前日の受付から選手達と同行しましたが、以前のような歓迎ムードはなく、
垂れ幕があって、ポスターがあちこちに貼られていて、という活気はありませんでした。
さらに当日、平和台陸上競技場にゴールゲートはなく、華々しい雰囲気は一切感じられません。
ですが選手達は、その事情を理解していたのでしょう。
それ以前に、そんなことは気にならなかったのかもしれません。
市民ランナーにとって2時間35分を切って、福岡国際マラソンに出場するのは大きな目標です。
それを達成した時の喜び、スタートラインに立てる幸せ。
北海道からは標準記録をクリアした17名がエントリー、15名が出場。
その中から、作.AC北海道8名の様子をご覧くださいませ。
大会前日、福岡空港から地下鉄で移動しました。
そのまま、受付会場にて。
夕食は、やよい軒で。
街はクリスマスムード漂っていました。
当日はAグループが平和台陸上競技場、Bグループが大濠公園スタートのため、ここで分かれます。
大濠公園スタートメンバーは磯松、雅行、一輝、樹、圭介、そして敦志の6名。
チームロゴが国際仕様のため、ユニフォームを新調しました。
Aグループの金内健治と澤井玄。
いつもお世話になっている札幌医科大学教授の鷲見紋子さんが、応援に駆け付けてくださいました。
ありがとうございます!
ここからは、個人別に紹介いたします。
まずはチームで最初にゴールした金内健治からどうぞ。
【作.AC北海道】
金内健治 39位 2時間24分49秒
16分40秒-16分33秒-16分30秒-16分34秒-
16分37秒-16分42秒-17分28秒-18分51秒-8分54秒
前半1時間09分57秒
後半1時間14分52秒
スタート前の様子。
金内健治の今年の実績です。
【金内健治】
2月12日(日)全日本実業団ハーフマラソン 1時間09分30秒 135位
2月26日(日)大阪マラソンエリート 2時間23分33秒 98位
4月16日(日)伊達ハーフマラソン 1時間08分54秒 3位(非公認)
4月29日(土)第1回学連競技会 10000m 31分35秒24
4月30日(日)札幌記録会 5000ⅿ 15分28秒22
6月25日(日)函館マラソン ハーフ 1時間08分44秒
7月15日(土)北海道選手権 10000ⅿ 31分51秒81 2位
7月16日(日)北海道選手権 5000ⅿ 15分10秒41 4位
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 14分57秒76
8月27日(日)北海道マラソン 2時間38分17秒 32位
9月09日(土)ディスタンスタイムトライアル第1戦in千歳 5000ⅿ 15分06秒95
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間11分55秒 10位
10月7日(土)第3回学連競技会 10000ⅿ 32分01秒08
10月28日(土)ディスタンスタイムトライアル第2戦in苫小牧 5000m 15分01秒38
11月3日(金・祝)東日本実業団駅伝 2区 8.0km 区間28位 24分53秒
今年8月にお子様が生まれ、仕事に育児に一段と忙しくなったはずですが、走りは絶好調でした。
8月11日(金)の5000mで初の14分台、続く8月27日(日)北海道マラソンは32位で道内トップ。
10月に調子を崩しかけたものの、11月3日(金・文化の日)の東日本実業団駅伝にはしっかり戻しました。
6km地点、2時間20分切りペースで果敢に攻めます。
12km手前、前だけを見ていますね。
29km地点、苦しそうでした。
34km地点、なんとか8km粘って欲しい。
無難に1km/3分23秒(5km/16分55秒)前後で走れば、ラスト1kmで意識朦朧にはならなかったでしょう。
しかし、今年は既に大阪エリートで2時間23分33秒の自己ベスト更新しているので、焦りはない。
だったら当たって砕けようと思ったのですね。
ゴールした記憶がなく、気付いたらベッドの上で点滴を受けていたそうです。
限界まで頑張ったんだね!
41km地点、かけ声にも全く反応はなく、朦朧としていました。
続いては、澤井玄。
澤井玄 59位 2時間27分31秒
16分43秒-16分34秒-16分44秒-16分48秒-
17分05秒-17分19秒-17分55秒-19分22秒-9分01秒
前半1時間10分32秒
後半1時間16分59秒
スタート10分前の流し、軽快でしたね。
スタート前に腕立て伏せをするのが、澤井玄。
スタート後、6km付近。
練習不足は否めませんが、前半から積極的に走りました。
12km付近では早々に健治から離れ、動きにも切れがありません。
今年の実績です。
【澤井玄】
2月12日(日)全日本実業団ハーフマラソン 1時間08分39秒 127位
2月26日(日)大阪マラソンエリート 2時間22分53秒 92位
4月16日(日)伊達ハーフマラソン 1時間09分28秒 4位(非公認)
4月29日(土)第1回学連競技会 10000m 31分37秒54
5月04日(土)第2回学連競技会 5000ⅿ 15分23秒36
5月18日(日)洞爺湖マラソン 2時間29分01秒 7位
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 15分24秒25
8月27日(日)北海道マラソン 2時間47分04秒 66位
9月09日(土)ディスタンスタイムトライアル第1戦in千歳 5000ⅿ 15分11秒30
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間10分54秒 6位
10月7日(土)第3回学連競技会 10000ⅿ 31分48秒51
10月29日(日)しまだ大井川マラソンinリバティ 10km 32分15秒 4位
11月3日(金・祝)東日本実業団駅伝 3区 16.5km 区間32位 54分49秒
今年4月に多忙な部署に異動。
社会人として避けては通れません。
今までの蓄積された力で何とか乗り切りましたが、来年度以降は厳しくなりそうです。
ただ3年、4年後、落ち着くときまで、体を休めて温存するという考えもあります。
実際のところ40代、50代で活躍する選手は意外と20代、30代にブランクがあったりしますから。
先延ばしするのも、一つの手段です。
今回は1km/3分25秒、2時間25分前後のペースで押す予定でした。
しかし、いざ走り出すと2時間20分切りのグループにいたのです。
前半のハーフ通過が1時間10分32秒。
今の力では苦しかったと思います。
現実を思い知らされ、悔しかったでしょうね。
34km付近、もう祈るしかないですね。
41km地点、玄も意識朦朧としていました。
今の状態でよく走ったと思う。感動しました。
山中一輝 98位 2時間29分51秒
17分33秒-17分34秒-17分37秒-17分46秒-
17分43秒-17分56秒-17分52秒-17分57秒-7分53秒
前半1時間14分24秒
後半1時間15分27秒
スタート前の無邪気な様子。
今年の実績です。
【山中一輝】
2月12日(日)全日本実業団ハーフマラソン 1時間09分39秒 138位
2月26日(日)大阪マラソン 2時間29分15秒 147位
4月16日(日)伊達ハーフマラソン 1時間10分51秒 7位(非公認)
4月29日(土)北海道学連競技会 10000m 32分53秒41
6月11日(日)道央記録会第4戦 5000ⅿ 15分37秒25
6月25日(日)函館マラソン ハーフ 1時間12分12秒
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 15分17秒99
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間12分36秒 12位
10月7日(土)第3回学連競技会 10000ⅿ 32分23秒52
10月29日(日)フードバレーとかちマラソン 5km 15分25秒 優勝
11月3日(金・祝)東日本実業団駅伝 4区 9.5km 区間28位 31分17秒
7月に道東に転勤。
一輝の性格を知るものとしては、
「このまま仲間と離れ、走らなくなるのでは」
と思っていました。
迎えた8月11日(金)の円山ナイター5000m。
一輝にとって真価の問われるレースでした。
事前に、
「15分20秒切れないようなら、駅伝のエントリーは厳しいな」
と一輝に話しました。
スタート後、後方にいた一輝でしたが、徐々に巻き返しました。
そしてラスト400m、顔をくしゃくしゃにしながら強烈なスパートで65秒。
タイムは15分17秒99でした。
「これで駅伝出れますよね!」
と、一輝なりに意識していたのですね。
それがとても嬉しかったです
福岡国際マラソンは初出場。
スタート5分前、元気いっぱいです。
6km付近、落ち着いてました。
12km手前、今の一輝の実力ならもっと前に出てよかったのに。
一旦、この落ち着いたペースに嵌ってしまうと、なかなか抜け出せません。
失速したくないという不安から、前に出る勇気を失い、楽な選択をしてしまいます。
玄や健治の前を走っても、遜色ない。
次の東京マラソンでは、自信をもって挑んで欲しいです。
ラスト1kmで慌ててペースアップする一輝、動きに余裕がありました。
磯松紀広 104位 2時間29分56秒
17分36秒-17分32秒-17分34秒-17分47秒-
17分44秒-17分55秒-17分52秒-17分58秒-7分58秒
前半1時間14分23秒
後半1時間15分33秒
ウォームアップの様子。
磯松の今年の実績です。
【磯松紀広】
1月29日(日)勝田全国マラソン 2時間30分07秒
9月09日(土)ディスタンスタイムトライアル第1戦in千歳 5000ⅿ 15分44秒90
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間12分43秒 13位
10月7日(土)第3回学連競技会 10000ⅿ 32分36秒81
10月28日(土)ディスタンスタイムトライアル第2戦in苫小牧 5000m 15分37秒60
11月3日(金・祝)東日本実業団駅伝 6区 10.6km 区間27位 33分59秒
今年は駅伝出場を目指し、スピード練習にも積極的に挑みました。
その成果はすぐに現れ、10月28日(土)の5000mで15分37秒60。
10000mでも自己ベストを更新。
とても充実した一年だったと思います。
ただ、福岡国際マラソンに関しては苦手意識があったようです。
過去5回、福岡国際マラソンに出場しましたが、そのうち2回は途中棄権。
なのでスタートから慎重でした。
6km付近にて、確実にタイムを刻んでいるようでした。
2時間30分を切ったのは、2回とも勝田マラソン。
なので、なんとしても福岡で2時間30分を切り、過去を払拭したかったと思います。
41km地点で2時間25分50秒、焦ったでしょうね。
このときすでに1km/3分50秒までラップを落としてましたから。
残り4分10秒以内で走らなければ2時間30分切りが出来ない。
最後は1km/3分30秒ペースまで戻しました。
タイムは2時間29分56秒。
執念でしたね。素晴らしかったです!
島谷樹 112位 2時間30分35秒
17分35秒-17分33秒-17分34秒-17分47秒-
17分44秒-17分55秒-17分52秒-18分24秒-8分11秒
前半1時間14分23秒
後半1時間16分12秒
ウォーミングアップの様子、集中していますね。
スタート5分前の島谷樹、左は阿部雅行。
島谷樹、今年の実績です。
【島谷樹】
2月12日(日)全日本実業団ハーフマラソン 1時間10分11秒 143位
4月16日(日)伊達ハーフマラソン 1時間11分40秒 12位(非公認)
4月29日(土)第1回学連競技会 10000m 33分17秒16
4月30日(日)札幌記録会 5000ⅿ 15分56秒45
6月11日(日)道央記録会第4戦 5000ⅿ 15分32秒16
6月25日(日)函館マラソン ハーフ 1時間11分15秒
7月02日(日)学連中長競技会 5000ⅿ 15分38秒80
7月15日(土)北海道選手権 10000ⅿ 33分19秒24 6位
7月16日(日)北海道選手権 5000ⅿ 15分26秒09 7位
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 15分31秒79
8月27日(日)北海道マラソン 2時間51分58秒 102位
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間12分24秒 11位
10月7日(土)第3回学連競技会 10000ⅿ 33分01秒39
10月29日(日)しまだ大井川マラソンinリバティ 10km 32分37秒 6位
11月3日(金・祝)東日本実業団駅伝 7区 12.9km 区間26位 42分22秒
この1年で走りに対する思いが強くなりましたね。
定期的にマッサージに行くようになり、日々の筋トレ、そして今では体重も意識しています。
食品の裏の成分表を確認しては、これはいい、あれはだめと見定めているのが初々しい。
何も考えず、数字にこだわりもなく、行き当たりばったりの走りだった樹も、大きく成長したと思います。
練習でも積極的に前を引っ張るようになり、凛々しくなりました。
29km地点、樹と磯松、一輝がこのグループにいました。
樹らしい、見応えあるレースでしたね。
馬場敦志
166位 2時間34分36秒
17分33秒-17分32秒-17分37秒-17分46秒-
17分58秒-18分55秒-19分23秒-19分26秒-8分26秒
前半1時間14分22秒
後半1時間20分14秒
前半、集団を引っ張る見せ場を作りました。
今年の実績です。
【馬場敦志】
1月29日(日)勝田全国マラソン 2時間35分02秒
3月19日(日)2023板橋Cityマラソン 2時間32分07秒
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 16分58秒24
8月27日(日)北海道マラソン 2時間44分05秒 50位
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間17分18秒 36位
決してスピードに長けているわけではなく、ほとんどのレースは気力でカバー。
強い男だなと思います。
北海道マラソンのタイムをみても、敦志はここぞとばかりに本領を発揮、
多くのトップランナーが暑さで苦しむ中、堂々の50位でした。
持ちタイムからして、これは大きな番狂わせです。
忍耐、根性を兼ね備えているランナーとして、今後の活躍を楽しみにしています。
阿部雅行 170位 2時間34分47秒
18分08秒-18分10秒-18分08秒-18分17秒-
18分24秒-18分35秒-18分28秒-18分35秒-8分02秒
前半1時間16分46秒
後半1時間18分01秒
29km地点、無理なくイーブンで押しています。
【阿部雅行】
1月29日(日)勝田全国マラソン 2時間37分08秒
6月25日(日)サロマ湖 50km 3時間25分01秒 優勝
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 16分08秒98
8月27日(日)北海道マラソン 2時間46分33秒 59位
10月29日(日)フードバレーとかちマラソン ハーフ 1時間13分28秒
会社の代表として多忙な毎日を送りながら、市民ランナーとしても活躍。
きっと、走りだけに集中できたなら、もっと上を目指すでしょうね。
現状を知った上での、ベテランらしい走りでした。
福岡国際マラソン初出場の猪俣圭介。
レース1週間前の大腿部の肉離れで、痛みが強くなる前に棄権。
調子が良かっただけに惜しかったです。
【猪俣圭介】
4月16日(日)伊達ハーフマラソン 1時間12分04秒 15位(非公認)
4月29日(土)北海道学連競技会 5000ⅿ 15分55秒47
5月18日(日)洞爺湖マラソン 2時間33分38秒 13位
6月11日(日)道央記録会第4戦 5000ⅿ 16分19秒12
8月11日(金・山の日)円山ナイターディスタンス 5000ⅿ 15分51秒36
9月09日(土)ディスタンスタイムトライアル第1戦in千歳 5000ⅿ 15分50秒16
10月1日(日)札幌マラソン ハーフ 1時間14分42秒 18位
いつも明るい圭介、これからも応援しています。
ゴール後、清々しい笑顔ですね。
北海道出身の岩山海渡さんと澤井玄。
控え室にて福島奈槻さん、三原佑太さんと。
その後、太宰府天満宮へ行きました。
夕食はもつ鍋。
街のあちこちにイルミネーション。
楽しかったね!