第95回北海道選手権・男子5000M

2022年7月17日(日)

 

大雨の中の5000m、見応えのあるレースでしたよ!

皆様、こんにちは!
第95回北海道陸上競技選手権大会2日目。
男子5000m決勝が行われ、作.AC北海道から金内健治、澤井玄、島谷樹、田中亮太、瀬能拓真の5名が出場致しました。
結果は以下の通りです。

【男子5000m】
(8位まで)
1位 小西耕生(滝川市役所)14分44秒85
2位 金内健治(作.AC北海道)  15分05秒49
3位 澤井玄(作.AC北海道)15分07秒79
4位 藤原幹大(東海大札幌高校)15分11秒02
5位 植田耀仁(滝川高校)15分13秒28
6位 朝井風牙(滝川西高校)15分26秒86
7位 島谷樹(作.AC北海道)15分51秒66
8位 滝澤拓海(釧路地方陸協)15分58秒12

11位 田中亮太(作.AC北海道)  16分47秒25
12位 瀬能拓真(作.AC北海道)  16分52秒67

前日から当日にかけて強い雨が降り、競技者にとっては調整が難しかったでしょう。
自信のないときは、たかが雨で気持ちが萎えてしまい、勝負欲すら欠いてしまいます。
ウォーミングアップをするタイミング一つ取っても葛藤がありますし。
そのような環境の中、大雨に立ち向かう選手達の勇ましさに私自身、気持ちが引き締まりました。

 

ウォーミングアップ前の、拓真。

 

おどけてみせていますが、内心は緊張でいっぱいだったと思います。

 

スタート10分前、一人集中する澤井玄。

 

よし!頑張るぞ!!

 

気持ちの強さが問われるレースとなりました。

 

4名が欠場、12名の出場です。

 

男子5000mの様子、早々から6名に絞られました。

優勝は滝川市役所の小西耕生選手でタイムは14分44秒85。
強かったですね!
1200mを過ぎたあたりから独走でした。
前日の10000mも30分19秒01と自己ベストを更新。
10000mを走った翌日の5000mで真価を問うことを、自ら実践しているのでしょう。
私のような年代にも、笑顔で挨拶をする小西さん。
それだけで、相手の印象は好転します。
気持ちも、走りも、素晴らしいと感じました。

今回は滝川市の選手の活躍が目を引きました。
滝川西高校には小都監督がいらっしゃり、陸上で頑張ろうとする選手の後押しをする環境が整っているのではと察することができます。
5位の植田耀仁選手は滝川市の隣町、秩父別町の出身。
私達は毎年、ランニング指導のため秩父別町を訪れているのですが幼い頃、耀仁君はその教室に来ていたそうです。
レース後、澤井玄に話しかけてくださいました。
覚えていてくださり、ありがとうございます。
また6位の朝井風牙選手も滝川西高校。
前日の10000mでも最後まで諦めない走りが印象的でした。
高校生で10000m、5000mの2種目出場、それだけでも熱さを感じます。
しかもしっかり結果を残すとは、立派ですね。
4位の藤原幹大選手は、澤井玄君と古くから交流があったようで、玄君を頼りにしているそうです。

 

4位の藤原幹大選手(東海大札幌高校)と。

ゴール後、泣きそうな顔をしている島谷樹。

 

単にトイレに行きたかっただけのようです。

 

ゴール後も、強い雨が降り続いていました。

 

レース後、クールダウン6km(ave.6分30秒)

 

雨で、ぼやけてしまいました。

 

裕未ちゃん、応援ありがとう!

そして今回、もう一つ感動したことがありました。
2020年に北海学園大学を卒業した、平田裕介君が北海道選手権に出場していたことです。
もう卒業して3年経つのですね。
彼は北海学園大学時代、教員を目指していたこともあり、当時は陸上競技にあまり力を入れていない印象でした。
卒業後に一度、裕介に会ったことがあります。
2020年の北海道選手権でした。
先輩の玄、一輝、同期の樹、亮太、大聖は5000m、10000mの2種目に出場。
一方の裕介は、審判員として大会をサポートしていたのです。

「みんなが眩しく見えて、羨ましかった」

と、潤んだ目で話していたのを憶えています。
その後、彼は私に「練習報告書」と言う名のメールを毎月送ってきました。
そこには走りだけでなく、日々辛かったこと、悩んでいること、寂しかったことなどが綴られており、
遠く離れた地で一人頑張り、成長しようとしている様子が伺えました。

どうしても、彼らと並びたかったのでしょう。
北海道選手権に出場するにはどうしたら良いか。
5000mの15分50秒は今の実力では厳しい、10000mも34分00秒以内。
そうなると、残すは3,000m障害しかない。
ハードルも跳んだことがなかった彼が、どんな気持ちでそれに挑んだのか。
そんな彼を想うだけで涙が出てしまいます。
競い相手もいない地で、一人追い込んでいたのでしょうね。
標準記録を突破したときは感慨深かったと思います。

 

3000m障害に出場した、平田裕介選手。

学生時代、裕介はプライドが高く、負けず嫌いで、良い結果を出せないなら大会に出場しない傾向にありました。
そんな裕介が、スタートしてすぐに最後尾。
それでも必死に前を追い、走り続けます。

 

オホーツクの地で、強い心を育んだのですね。

 

社会人3年目、これからも挑戦し続けて欲しいです。

 

あれだけNIKEが好きだったのにね。

 

裕介、練習報告待ってるよ。

帯広から札幌まで高速で約2時間30分。
帰りは余裕を持って帰りました。

 

この日も、インデアンカレー。

 

帰り道もずっと大雨でした。

大雨の中でのレースでしたが、とても熱い5000mでした。
ご出場された皆様、お疲れさまでした!

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LIFE with RUNNING 「作.AC」

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