2022年2月6日(日)
澤井玄 2時間24分17秒 49位
16分58秒-17分00秒-16分36秒-16分45秒-
16分30秒-16分47秒-17分04秒-18分25秒-
ラスト2.195km8分12秒
ハーフ前半1時間10分58秒-後半1時間13分19秒
澤井玄君は12月19日(日)に開催された「防府読売マラソン」に出場後、12月末まで休養し、1月より本格的に練習を再開しました。
しかし、足関節に違和感があり、ポイント練習は休みがちでした。
また防府後の疲労回復に充てるため、フルマラソンに必要な30km~40km走は一切行わず、週末は6000m~12000mのペース走でスピードを維持することに徹しました。
当初は2月13日(日)に行われる「全日本実業団ハーフマラソン」を主に考えていたのです。
もともとは私が、25年振りに「別府大分毎日マラソン」を走る予定でした。
それを聞いた澤井玄君が、
「作田さんが走るなら、自分がペースメーカーになる。」
と、エントリーしたのです。
ところが直前になり、エリート部門のみとなってしまい、澤井玄君が途方に暮れてしまったのです。
私としては翌週のハーフマラソンに照準を合わせて欲しかったのですが、
「翌週走れなくてもいいから、別府に出場したい」
と、強い意志を示したので、最終的には彼の判断に任せました。
私は、このあと控えている2月27日(日)の大阪・びわ湖毎日統合大会、3月6日(日)の東京マラソンを考えた時、全て中途半端な結果になってしまうことを懸念したのです。
しかし彼は、結果は後から付いてくるものと悟っているのでしょう。
全く気にしません。
ためらいもなく、次々にエントリーする彼を間近で見て、けがで走れなかった彼の高校、大学時代を思い出しました。
「走れるときに、走りたいんだな」
それを知ったとき、
悔いなく、思う存分走って欲しいと願うようになったのです。
2月5日(土)前日、チームメンバーと。
往きの飛行機、あまりに雲が美しかったので。
前日、スペシャルドリンクを作っていました。
楽しそうにゼッケンを付けていましたよ。
翌朝、JR別府駅まで散歩しました。
そして旅館を出発、風が強く寒かったです。
約5km、走ってスタート会場へ向かいました。
SUBARU陸上部、奥谷亘監督と。
今年のニューイヤー駅伝2位、SUBARU陸上部の奥谷亘監督。
玄はレース後、
「沿道で、奥谷監督が自分のことをわかって、応援してくれたことが一番嬉しかった」
と語っていました。
スタート前、100円ショップで購入した手袋で。
彼は経済的で、贅沢はしません。
スーパーに買い物に行っても、大抵は半額を選びます。
スタート5分前、遠くに見える山々が最高ですね!!
今回、大会主催者にとっては、本当に悔しく残念だったに違いありません。
なんと言っても、歴史ある別府大分毎日マラソンですから。
全員に出走してもらいたかったでしょう。
盛大に、晴れやかに、清々しい気持ちで開催したかったと思います。
レース後、主催者から送られた「おわび」のお手紙に涙が出ました。
マラソンを愛する方の内容だと思います。
エリートの部と地元の市民ランナー、頑張ってください!!
道路脇には線路があります。
来年は華々しく開催して欲しいと願っています。
16km地点、ちょうど追い風でした。
嬉しそうな後ろ姿です。
16km地点からJR別府駅までは走って5分。
13時05分に乗車すれば、JR牧駅には13時27分着。
30km地点、40km地点まで走って行くことが出来ます。
電車の窓から選手を見ることが出来ます。
30km地点、表情は険しく覇気がありませんでした。
これは後半苦戦を強いられると思いました。
スタート前、強風と言うより突風に近い状況で、これは厳しいレース展開になると感じました。
そしてスタート後、往きの10kmはずっと向かい風ですが、なによりエネルギーが十分残っていますし、それ以上に集団力がありますので勢いで行けるはずです。
10kmの折り返し以降から25kmまでは追い風で走りやすかったと思います。
マラソン経験が豊富の選手ですら、流れに乗ってペースアップするでしょう。
自然とペースが上がってしまいます。
レースの流れで、どうしても集団の力が必要になりますので、わかっていても付いて行くしかないのですよね。
しかし、ここを抑えることで、後半戦えることになります。
いずみちゃんからもらったネックウォーマーを付けて、健気ですね。
このとき、30kmの通過が1時間40分36秒。
この走りを確認して、とっさに考えました。
残りの10km、この走りでは35km以降の向かい風を考えると35分(ave.3分30秒)は厳しい。
36分(ave.3分36秒)で2時間24分後半、さらには37分30秒(ave.3分45秒)まで失速する可能性もある。
そうなると2時間25分~26分あたりか、そう過ぎりました。
コースを撮ったつもりが江頭さんのオーラが強すぎて。
40.5km地点、トップの選手がやってきました。
そして澤井玄、後ろは北海道出身の岩山海渡さん。
率直に、強くなったと思いました。
限界を超えてしまった時はもう気持ちしかありませんし。
諦めてしまえば、1kmが4分にも5分にもなってしまいます。
40km通過が2時間16分05秒。
良く粘ったと思います。
シューズを見ると、いつものように右小指あたりが真っ赤になっていました。
ゴール後、清々しい笑顔に安心しました。
北海道出身の岩山海渡選手、今も第一線で走り続けられ素晴らしいです。
表情は晴れやかでした。
旅館に戻り、手当をしました。
やはり、別府と言えば温泉ですね。
夕食は部屋食にしました。
リラックス出来ますしね。
夕食も美味しかったです。
歴史と伝統ある大会が次々と最後を迎える中、別府大分毎日マラソンには新鮮さを感じました。
古さを感じません。
私は過去に2度出場致しましたが、いづれも不本意な結果に終わり、今までずっと回避してきました。
今となっては、後悔しています。
主催者様の心意気、ぜひこのままの流れで来年以降も期待しています。
開催して頂き、ありがとうございました。