2021年12月4日(土)~5日(日)
第293回 日本体育大学長距離競技会
約1年振りに日体大記録会に出場しました。
去る12月4日(土)、5日(日)日体大記録会に参加致しました。
冬のマラソンシーズンに向け、良い弾みとなった2日間でした。
作.AC北海道関係分の結果は以下の通りです。
[女子5000m]
澤井いずみ 16分21秒45(5組7着)
[男子5000m]
高橋孝弘 14分55秒32(10組7着)
澤井玄 14分56秒99(14組15着)
島谷樹 15分32秒48(7組22着)
山中一輝 15分36秒23(19組39着)
[男子10000m]
澤井玄 31分08秒47(1組7着)
山中一輝 31分43秒27(2組32着)
島谷樹 32分51秒78(1組39着)
牧野祐季 33分17秒62(1組40着)
澤井玄、山中一輝、島谷樹は2日間。
澤井いずみは北海道選手権以来、約4ヶ月ぶりの5000m参戦。
高橋孝弘は5000mで初の15分切りに挑みました。
それでは、日体大記録会の様子を写真と共にご覧くださいませ。
出発前、豊平川河川敷にてJOGをする澤井玄。
澤井玄君。
無邪気で一筋です。
いつも歌いながら朝練にやってきます。
最近のお気に入りは、はなわさんの「伝説の男~ビバ・ガッツ~」。
もう15年以上前の歌だったと思うのですが、一体どこから仕入れてくるのでしょうね。
これだけ聞いても、彼の楽しい人間性が浮かぶでしょう。
いつも朝練で、
「伝説の男~、伝説の男~」
と歌いながら走っています。
ガッツ、ガッツ、ビバガッツ
でも何故か、彼の行動を観察していると涙が出てきます。
子供の頃の記憶が甦るからでしょうか。
何の疑いもなく、信じて付いていった頃を思い出します。
澤井玄君には、それがまだ残っているのです。
なのでもし裏切られたとしても、自覚はないでしょうね。
笑顔で手を振る姿が浮かんできます。
新千歳空港に設置された、クリスマスツリーをバックに。
楽しそうな場所は逃しません。
尊重し合っているというよりは、そのほとんどに拘りがないので、互いの想いを受け入れられるのだと思います。
主張しないのは、意見がないわけではなく、納得しているからでしょう。
そして翌12月4日(土)、1000mに出場する4名。
朝の気温は2℃、とても寒かったです。
男子10000m、1組目のスタートは8時30分でした。
朝6時に宿泊先を出発し、7時に到着。
とても寒かったので、ウォームアップは長めに行いました。
一輝らしい仕草。
気付くと一輝は、どこかに消えています。
いつものことなのです。
なので、誰も心配はしません。
大概、ふと横を見ると目立たない場所でボーッとしていますから。
男子10000m・第1組、玄、樹、祐季が出場しました。
2組目に出場した山中一輝。
玄と一輝は今年、5000mで自己ベストを更新したものの、10000mは伸び悩みました。
なので意地でも自己ベストを更新したかったと思います。
練習の過程から31分20秒(ave.3分08秒/1周75秒)を目処にスタートしました。
玄の3000m通過は9分23秒、5000m通過は15分37秒と理想的なペースでした。
玄の8000m通過が24分55秒、残りの2000mを6分13秒でまとめ、31分08秒47でゴールしました。
今年出場した10000mはいずれも後半失速したせいか、スタート前は不安そうな表情でした。
ですが、いざスタートをすると、余裕があっても決して前に出ず、冷静に走っているのがわかりました。
自己ベストを更新でき、安心したと思います。
続く一輝は、前半から積極的に前を走り3000mの通過が9分15秒、好記録が期待できそうな勢いでした。
しかし、5000mを超えたあたりから徐々にラップを落とし、結果は31分43秒27。
自己ベストを更新したものの、清々しさはありませんでした。
今年は記録こそ伸び悩んだ樹でしたが、印象に残るレースばかりでした。
樹はシューズで安心感を得られる時代にマッチしていないのかもしれません。
しかしながら、彼の独特で、魅力ある走りに、どうしても目が向いてしまいます。
辛い表情で、それでも前に進まないとという思いが、走りに表れているからでしょうか。
気がつくと、その姿をずっと追いかけています。
人間味溢れていますね。
ずっとケガで走れなかった祐季も、約2年ぶりにトラックレースに出場しました!
見知らぬ土地で一人黙々と練習をし、それでも親しみを込めて仲間に連絡をする祐季。
つい一ヶ月前まで怪我で走れず、今回の日体大記録会が約2年振りのトラックレースでした。
これまでの祐季は、うまくピークを合わせ、合わなければたとえ直前でも走ることはありませんでした。
なので、今の状態でレースに出ると聞いた時は、とても嬉しかったです。
帰りのバス停にて
昼食は、新横浜の源ちゃん食堂で
レース後、敢えて内臓強化をしました。
そして夕方、澤井いずみが5000mに出場しました!
大学時代、納得のいく実績を残せなかったのが、今の原動力になっていると思います。
頑張り過ぎないのが功を奏しているせいか、ケガもなく充実した練習が積めています。
そのほとんどが1kmあたり4分30秒のハイペースなJOGですが、彼女には合っているようです。
レース1週間前に河川敷にて1kmを3本入れ、今回の記録会に挑みました。
最初の1周は78秒、3000mの通過は9分51秒(ave.3分17秒)。
良い組に恵まれたおかげで、最後までこのペースを維持することができました。
タイムは16分21秒45、素晴らしかったです!!
競技会はナイターに切り替わります。
明日も頑張りましょう!!
翌朝、5000m7組目の樹が先に出発します。
調子が良くなかったので、スタート前から動揺した様子でした。
今年は調子も上がらず、大会に出場しても覇気がありませんでした。
それでも東京までやってきたのは、チームメンバーと楽しい時を過ごしたかったからでしょう。
並々ならぬ覚悟で出場した、高橋孝弘。
孝弘は5000m・15分切りに向け、かなり緻密に練習を進めていました。
「5000mで15分を切ったら、もう思い残すことはない」
そう考えていたのだと思います。
2週間前に8000mペース走(ave.3分10秒)、そして1週間前に3000m(9分08秒)+400m(64秒)。
相当追い込んでいました。
1周72秒、1周毎慎重に走っているのがわかります。
4000mの通過が12分03秒、後半戦は勢いがありましたね。
ラスト1周は67秒、14分55秒32の自己ベストおめでとう!!
続いて、澤井玄。
前日の10000mの疲れのせいか、動きにキレがありませんでした。
それでも最後追い込んでなんとか14分56秒99でゴールしました。
目標を達成する確率は低くなりますが、当たって砕けるレースも必要ですね。
条件が揃えば、勢いに乗って最後まで駆け抜けることができます。
ただ絶好調でない場合は、設定を落とし集団の後ろに付きながら様子を伺うことも一つの手段かと思います。
玄はスタート後、体が重いと感じたのでしょう。
それを把握し、最善を尽くしたレースだったと思います。
最後を締めくくる一輝。
最初の1周が69秒、1000mの通過が2分56秒。
前日の10000mの疲れがあったせいか、2000mを超えた時点でもう集団から大きく引き離されていました。
4000mの通過は12分35秒、ラスト1000mは3分01秒で15分36秒23でした。
ただ今年の一輝は素晴らしかったね!
来年も頑張ろうね。
最寄りの田園都市線までバスで15分ほどです。
帰りの羽田空港にて
今週末は山口県で開催される防府マラソンに、澤井玄、金内健治、牧野祐季が出場致します。
良い報告が出来るよう、努めてまいります。