第94回北海道陸上競技選手権

2021年8月21日(土)~22日(日)
於:釧路市民陸上競技場

 

※レース時、および練習時、写真撮影時以外はマスクを着用しております。

 

1日目(8月21日)、女子5000mで澤井いずみが16分51秒19で優勝しました!

 

2日目(8月22日)、男子5000mに出場した作.AC北海道の玄、亮太、一輝、拓真、樹。

2年振りに開催された北海道選手権。
北海道の有力選手が結集する、栄えある大会に出場することができ、とても嬉しく思っております。
このような状況下の中、大会開催に至るまで、各方面から様々なご意見があったこと、お察し致します。
それを踏まえ、選手が安心して競技に集中できるようコロナ禍対策を徹底し、満を持して開催して頂けたことに対し、深く御礼申しあげます。
ありがとうございました。
作.AC北海道からは男子10000mに4名、男子5000mに5名、そして女子5000mに1名出場致しました。

※男子5000mの出場資格記録は15分50秒以内。
※男子10000mの出場資格記録は34分00秒以内。

 

レース終了後、釧路市営陸上競技場サブトラックにて

一昨年は網走市、そして今年は釧路市で開催です。
それでは金曜日(8月20日)の朝練の様子からどうぞ。

 

8月20日(金)大会前日の朝練、豊平川河川敷にて

大会前の表情はまずまずでした。
2週間前、1週間前のポイント練習でも好調な走りでしたし、疲労もさほど感じませんでした。
距離もコンスタントに消化し、申し分なかったです。

 

夕方、釧路市民陸上競技場にて公開練習。

土曜日が10000m、そして日曜日に5000mの2連戦でしたので、頑丈さが問われるところでした。
レース前日の1000mは玄が3分05秒、一輝は3分10秒。
10000mの最初の1000mを意識し、余裕を持ったつもりでした。

 

大会当日の朝食は密を避けるため屋外にて。

ホテル泊も考えましたが、できるだけ安全面を考慮し、釧路市郊外の緑豊かな場所に宿泊致しました。
炊事係は菊地マネージャーです。

 

女子5000mに出場した、澤井いずみ。

妹は兄想い、そして兄は妹想い。
二人とも弱みを知られたくない、情けをかけられるのが苦手な性格です。
兄は妹に、妹は兄に心配をかけたくないのでしょう。

 

自分のレースではなく、妹の走りを考えていたのだと思います。

 

女子5000m、スタートの様子。

レースはホクレンの保坂選手、旭川龍谷高校の石川苺選手、そして作.AC北海道の澤井いずみの3人が3000mまで先頭集団でした。
気温28度と予想を上回る暑さの中、1000m毎のラップは3分23秒-3分24秒-3分27秒と徐々に落ち、3000mの通過は10分14秒でした。
ここで澤井いずみが前に出ました。

「16分台でゴールしたい」

そのためには1周あたり80秒ペースに戻さなければならない。
7周目のラップは84秒。
そうなると残り5周で前に出なければ、間に合わないと思ったのでしょう。
3000m以降、後半5周のラップは81秒-80秒-80秒-79秒-77秒でした。

 

ラップを確認する、澤井いずみ。

旭川龍谷高校の石川苺選手は高校生ながら持久力、さらに安定感があり、相当走り込んでいるものと感じました。
なお石川苺選手は翌日、1500mに出場し4分36秒27のタイムで優勝しています。

 

ゴール後、石川選手と。

結果は以下の通りです。

【女子5000m】
優勝 澤井いずみ(作.AC北海道)16分51秒19
2位 石川苺(旭川龍谷高校)16分59秒92
3位 保坂野恋花(ホクレン)17分16秒06

 

クールダウンは菊地総監督と8km

いずみちゃん、優勝おめでとう!
彼女の練習についてですが、週末に菊地マネージャーと軽めのポイント練習を入れる程度で、
強度の高いインターバル等は行っておりません。
しかし彼女はJOGが速いのです。
15km~18kmジョグの平均ペースは決まって1kmあたり4分30秒前後。
ジョグではいつも置いて行かれます。

 

続いて男子10000m

 

緊張していますね。

 

気温27℃、落ち着かない様子です。

 

男子10000m、スタートの様子。

しっかりと練習が積めていたからといって、必ずしも満足のいく結果に繋がるとは限りません。
気負い過ぎはオーバーペースとなり、冷静過ぎると無難に終わります。

 

練習では走れていただけに、悔しかったと思います。

【男子10000m】
8位 山中一輝(作.AC北海道)32分12秒15
10位 高橋孝弘(作.AC北海道)32分21秒96
11位 田中亮太(作.AC北海道)32分22秒43
13位 澤井玄(作.AC北海道)32分33秒02

レース1週間前の練習は4000m(12分40秒)+R400m(2分)+400m(72秒)×6本(50秒/R200m)トータル8000m(26分50秒/ave.3分22秒)。
翌日の疲労回復30kmも疲労軽減のため朝と夕の2回に分け行いました。

8位に入賞した山中一輝は、7月以降は疲労が抜けず、直前のポイント練習でもスピードに乗れず、腰の落ちたフォームで動きに鋭さがありませんでした。
それでもここは通過点と捉え、練習量を落とさず大会に挑んだところは、最善を尽くしたと称えています。
一方、練習では群を抜いている澤井玄ですが、本番でうまく力を発揮することが出来ません。
これまでも、疲労が蓄積されている自覚がなく、そこを気力でカバーしていたところがありました。
そして気づいたときにはケガをしているというのが過去の教訓です。
この4ヶ月、痛みなく走り続けているので、来シーズンに向け距離を抑え、質を意識していきたいと考えております。

 

サブトラックにてダウンジョグ

そして翌日。
現地到着後、ウォームアップからレース直前まで、迷いがあった感は否めません。
しかし、前日の10000mの結果を払拭しようと、気持ちを落ち着かせ、5000mに挑む姿は胸に響きました。

 

翌朝、気持ちを一新したかったのでしょう。

 

その割には、集中できていない表情でした。

 

男子5000m

 

スタート前の様子

【男子5000m】
1位 ワングイブラヒム(札幌学院大学)14分35秒20
2位 小西耕生(空知陸協)14分40秒28
3位 大栁達哉(札幌学院大学)14分47秒54
4位 西沼佑司(遠軽自衛隊)14分56秒10
5位 澤井玄(作.AC北海道)15分17秒86
6位 田中亮太(作.AC北海道)15分23秒75
7位 鈴木颯人(北見緑陵高校)15分23秒99
8位 山中一輝(作.AC北海道)15分25秒01

13位 瀬能拓真(作.AC北海道)15分50秒99
14位 島谷樹(作.AC北海道)15分54秒47

 

入賞おめでとう!

 

これで安心してダウンジョグできます

 

来年も出場できるよう、練習頑張ろう!

 

終了後、釧路市内の公園にて

 

レース後の昼食は屋外で

北海道陸上競技協会様はじめ、大会運営に携わった皆様、本当にお疲れ様でした。
競技者として日々、トレーニングに励んでいるアスリート達の励みとなったと思います。
コロナ禍対策も万全で、申し分なかったと感じております。
ありがとうございました。
来年は盛大に開催されることを切に願っております。