静岡マラソンと名古屋ウィメンズマラソン2024

2024年3月10日(日)

 

写真:菊地真司(作.AC北海道)

 

 

名古屋ウィメンズマラソン後、名古屋テレビ塔を背に。

皆様、こんにちは!
3月10日(日)全国各地でマラソン大会が開催されました。

・名古屋ウィメンズマラソン2024
・静岡マラソン2024
・びわ湖マラソン2024
・立川シティハーフマラソン2024

北海道からも数多く出場されたようですね!!
ただ今回は写真も少なめですので、それぞれの記録を中心に報告させて頂きます。

5km毎のラップから、その時の様子が見えてきます。
そこから推察するのが楽しくもあり、胸が苦しくもなりますね。

作.AC北海道からは阿部雅行が静岡マラソン2024に出場、9年ぶりに自己ベストを更新しました。
また澤井いずみが名古屋ウィメンズマラソンに出場し、無事に完走しました。

 

最初にお伝えするのは、静岡マラソン。
阿部雅行がフルマラソンで2時間30分切りを達成しました。
これは作.AC北海道メンバーにとって大変喜ばしいことです。

 

下記の記録は、これまでの作.AC北海道フルマラソン歴代ランキングです。

1.滑和也 2時間15分45秒 2017.03 びわ湖
2.澤井玄 2時間22分53秒 2023.02 大阪
3.金内健治 2時間23分33秒 2023.02 大阪
4.松田洋 2時間23分38秒 1999.12 福岡
5.作田徹 2時間24分55秒 1995.02 別府大分
6.牧野祐季 2時間29分07秒 2019.12 福岡
7.山中一輝 2時間29分15秒 2023.02 大阪
8.磯松紀広 2時間29分36秒 2019.01 勝田

9.島谷樹 2時間30分35秒 2023.12 福岡
10.藤井翔太 2時間31分42秒 2009.05 洞爺湖
11.阿部雅行 2時間31分59秒 2015.12 福岡

 

それまでの阿部雅行の自己ベストは2015年12月の福岡国際マラソンで記録した2時間31分59秒。
2015年当時の雅行は初々しさがあり、勢いがありました。
厚底シューズが登場する前でしたので、2時間31分59秒の評価は高かったです。
あっという間にフルマラソンで2時間30分を切るだろうと、周囲からも期待されていました。
ところが、ここから伸び悩みました。
彼の性格からか、確実なラインを狙って走るのです。
おそらく、練習の過程で自分の実力を把握してしまうのでしょう。
常に80%の確率のペースで走るのです。
10%の望みに懸け、目標ペースで突っ走ることはしません。

なので、どのレースも大崩れせず、安定したタイムで走っているものの、
面白みのないレース展開で、走り終えているのです。
しかしながら、この性格を変えろと言う方が酷で、この性格を生かすのであれば、
80%の確率で2時間30分を切れるところまで、実力を上げなければなりません。

雅行は自分を知っていたのですね。
ご覧ください、彼の5km毎のラップを。

 

静岡マラソン2024
阿部雅行

【5km毎のラップ】

17分45秒-17分55秒-17分43秒-17分41秒-
17分45秒-17分45秒-17分47秒-17分33秒-
ラスト2.195km-7分37秒

前半ハーフ 1時間14分58秒
後半ハーフ 1時間14分33秒

31位
2時間29分31秒

 

5kmを17分45秒(ave.3分33秒)がボーダーライン。
起伏も少なく、走りやすいコースでなければ、これだけきれいなラップを続けるのは難しい。
なので、コンディションにも恵まれたのだと思います。
40km通過が2時間21分54秒。
残りの2.195kmを1kmあたり3分30秒ペースで7分42秒。
3分40秒ペースで8分04秒。
計算力のある雅行のことだから、この時点で2時間30分切りを確信したのではないでしょうか。
残りの2.195km、無事に走り終えたい一心だったでしょう。
ゴールの瞬間は嬉しかっただろうね、雅行。
9年振りだもの。
おめでとう、雅行。

 

同じく静岡マラソンに出場した土橋晋也さんと。

静岡マラソンの写真は、これしかないようです(笑)

 

土橋晋也さんは、前の週の東京マラソンも走っているので2週連続。
澤井玄と同じですね。

 

10位
土橋晋也
2時間23分38秒

 

【5km毎のラップ】

17分23秒-17分17秒-17分12秒-16分54秒-
16分36秒-16分26秒-16分52秒-17分26秒-
ラスト2.195km-7分32秒

前半ハーフ 1時間12分26秒
後半ハーフ 1時間11分12秒

 

 

そして、作.AC札幌の島崎昌敏。
2月25日(日)の大阪マラソンに続き、自己ベスト更新ですね!
昌敏、おめでとう!

 

188位
島崎昌敏
2時間44分34秒

 

【5km毎のラップ】

19分24秒-19分41秒-19分29秒-19分23秒-
19分25秒-19分29秒-19分48秒-19分34秒-
ラスト2.195km-8分21秒

前半ハーフ 1時間22分10秒
後半ハーフ 1時間22分24秒

 

 

さて続いては、立川シティマラソン。
作.AC北海道の磯松紀広が出場しました!

昨年12月の福岡国際マラソン以降、休養を取りながら練習は落し気味です。
少しずつ上げ、秋には本調子に持っていきたいですね。

 

磯松紀広
総合53位
種目別3位
1時間11分11秒

 

【5km毎のラップ】

16分44秒-16分45秒-16分39秒-17分16秒-
ラスト1.0975km-3分47秒

前半10km 33分29秒
後半10km 33分55秒

 

今年の活躍、楽しみにしています。

 

続いては、名古屋ウィメンズマラソン。
大阪国際女子マラソンが参加標準記録、3時間07分00秒以内ですから。
国内外を代表するトップ選手から、初マラソンランナーまで出場できる、女性のみの大会では唯一ではないでしょうか。

 

ゴール会場のバンテリンドーム・ナゴヤにて。

かわいらしい?ぬいぐるみですね!
いずみちゃんが持参したものです。
名前は「ニコニコちゃん」だそうです。

今回は、菊地代表が名古屋へ同行しました。
2月25日(日)の大阪、3月3日(日)の東京、3月10日(日)名古屋とハードだったでしょう。

 

名古屋テレビ塔にて、札幌テレビ塔に似ていますね!

 

【名古屋ウィメンズマラソン】

199位
澤井いずみ
3時間14分52秒

22分14秒-21分49秒-22分22秒-22分13秒-
22分16秒-23分21秒-24分28秒-25分22秒-
ラスト2.195km-10分51秒

前半ハーフ 1時間33分21秒
後半ハーフ 1時間41分31秒

 

スタートして2kmあたり。

写真提供:高田由基

 

16km付近の澤井いずみ。

2021年3月に関西大学を卒業。
以降、市民ランナーとして走り続けています。
2021年8月、北海道選手権5000ⅿにおいて30℃近い暑さの中、16分51秒19で優勝!
続く12月の日体大記録会5000mでも16分21秒45の好記録をマーク。
翌2022年1月に開催された都道府県対抗女子駅伝の北海道代表にも選出されました。
しかしながらここ2年余り、疲労骨折など痛みが治まらず、継続した練習ができていません。
少し良くなっては走り、また痛くなっての繰り返し。

私も20代の頃、いずみちゃんと同じでした。
走りたい気持ちが先行し、痛みを無視して、何とかなると楽観視していたのです。
ある時は、恥骨の疲労骨折で2ヵ月安静と言われましたが、結局のところ走ってしまい、
恥骨結合炎を悪化させてしまいました。
それでも言うことを聞かず、痛みを庇って慢性化。
左右のバランスも崩れ、今となっては全く力が入りません。
飛べない、蹴れない走りになってしまいましたが。
こうして今も走り続けられることが奇跡だと思っています。

 

1km/4分30秒~35秒で走ります。

いずみちゃんが、この2年間で出場した大会は、しまだ大井川マラソンinリバティの10kmのみ。
痛みを抱えているときは、練習もすっきりせず、大きな達成感もありません。
良い結果を出せないとわかっていながら走るのは、よほど割り切らないと悔しいだけです。

無事走り終えて安心したね!

「兄を見習って頑張る」

とゴール後、連絡がありました。

 

1年先、2年先を見据えて、今は自分を一番に考えてね。

 

323位
中嶋あゆみ
3時間22分33秒

22分09秒-22分24秒-23分10秒-23分32秒-
24分33秒-24分19秒-25分31秒-25分52秒-
ラスト2.195km-11分03秒

前半ハーフ 1時間36分16秒
後半ハーフ 1時間46分17秒

自己ベスト更新ですね!

 

中嶋あゆみさんとの出会いは2015年。

「走り始めて4か月で北海道マラソン完走!」

という北海道新聞社様の企画でした。
中嶋あゆみさんのランニング指導をし、北海道マラソンを完走させるというもので、
今思うとかなり無謀でしたね(笑)
もう一人、UHBの女性アナウンサーの方もいらっしゃいました。

あゆみさんは腰高で加速しやすい。
体幹力があるのでペースを上げてもフォームが崩れません。

なので、そんなに練習をしなくても伸びると思いました。
多くは努力して、摂生して、本番に備える。
あゆみさんはスタートから恵まれていたのです。

ただ、センスに頼るのもフルマラソン3時間30分くらいまで。
それより上を目指すのであれば、走りに没頭しなければなりません。
仕事以外は走ることを考え、走るための生活をしないと。

ラジオのパーソナリティを務めるなど、華やかで、目立って、周りからの目に苦しむこともあるでしょう。
なので泥臭さを出すことで、親しみが湧くと思います。

あゆみさんはウェア、シューズ、どれをとっても最新のものではない。
それが魅力でしょうか。
走ることに一生懸命な姿勢が見えて、好感が持てます。

 

いつもアリオ札幌ナイトランに来てくれてありがとう。

続いては、作.AC札幌の伊藤智子です。

 

 

前半戦、相当余裕があったのでしょう。

 

動きに切れがあり、颯爽としていますね!

智子は高校時代、やり投げの選手でした。
北海道高体連で41m34の記録で全道優勝、インターハイに出場しています。

そのせいか練習も突進型で、抑えることをしません。
故に後半失速して、ふらふらになってゴールすることも少なくありません。

【5km毎のラップ】

359位
伊藤智子
3時間23分52秒

24分21秒-24分14秒-24分23秒-24分06秒-
23分57秒-23分55秒-23分41秒-24分10秒-
ラスト2.195km-11分05秒

前半ハーフ 1時間42分17秒
後半ハーフ 1時間41分35秒

一見、イーブンで押しているように見えますが、
ラストの2.195kmは11分05秒。
おそらく35kmを過ぎて余裕があり、1km/4分40秒前後までペースアップしたのでしょう。
ところが38km辺りで苦しくなってしまい失速。

しかしながら多くは勇気を出せず無難に終わるところ、勝負に出たのですから。
体当たりで堂々たる走りに感動しました。

 

ゴール後、にこにこちゃんと(笑)

 

610位
馬場美帆
3時間31分49秒

【5km毎のラップ】

29分18秒-24分48秒-24分56秒-24分41秒-
24分37秒-24分55秒-25分09秒-23分40秒-
ラスト2.195km-9分45秒

前半ハーフ 1時間49分06秒
後半ハーフ 1時間42分43秒

スタート時に約5分のタイムロスがあったものの、それ以降は順調でした。
35kmからのラップが一番よく、さすがです。

年々、自己ベストから遠ざかっていますが、このペースで十分です。
長く続けてくださいね!

 

続いては、明美。

 

666位
柳澤明美
3時間33分22秒

 

【5km毎のラップ】

24分50秒-23分47秒-24分27秒-24分14秒-
25分13秒-26分03秒-26分52秒-26分36秒-
ラスト2.195km-11分20秒

前半ハーフ 1時間42分39秒
後半ハーフ 1時間50分43秒

 

練習内容から、1km/4分50秒は妥当かと思います。
決してオーバーペースではありません。
平日夜に4000mを4分30秒ペースで、週末には4分45秒~4分50秒の10000m以上のペース走をこなし、
30kmの距離走も定期的に行っています。
20kmを越えた辺りで、一度集中力が途絶えるのではないでしょうか。
一旦ペースダウンするものの、その後はそのペースを維持しており、
幾度となく訪れる苦しみどころを2回、3回と我慢することで克服出来るものと思います。
まだ伸びるはずです。

 

爽やかな笑顔ですね!!

 

手を振ってくれて、ありがとう!

 

873位
小林優紀子
3時間39分54秒

 

【5km毎のラップ】

24分41秒-24分03秒-24分20秒-24分02秒-
24分01秒-25分57秒-27分13秒-31分27秒-
ラスト2.195km-14分10秒

前半ハーフ 1時間42分17秒
後半ハーフ 1時間57分37秒

 

ユッコも同様。
12000mのペース走も4分30秒で余裕があり、スピード持久力は十分でした。
距離さえ踏んでいれば、3時間20分を切る実力は備わっているはず。
後半の急激なペースダウンはエネルギー切れからなのか、距離不足なのかを検証する必要があると思います。
もともと瞬発力に長け、短い距離には強いので、そこは敢えて突かず、長い距離を取り組むと効果が出てくるかもしれません。
長いと言っても、決してペースを速めるのではなく1kmあたり6分~7分かけて40km走など。
どうしてもペースを上げて、早く終りがちです。
上げたくても上げない練習が、フルマラソンに繋がると思います。

 

ゆっこの戦っている表情、いいですね!

 

無理なく走っていますね。

写真提供:高田由基

 

次こそ、大幅な記録更新を祈っています。

 

あづみさん、お疲れ様でした!また一緒に走りましょう!

 

ソバージュも頑張ったね!膝の手術から僅か数ヶ月で立派です。

最後は、びわ湖マラソン。

作.AC札幌の馬場敦志が出場しました!

 

馬場敦志
40位
2時間38分32秒

【5km毎のラップ】

18分05秒-17分51秒-18分07秒-18分25秒-
18分45秒-18分51秒-19分52秒-19分47秒-
ラスト2.195km-8分49秒

前半ハーフ 1時間16分28秒
後半ハーフ 1時間22分04秒

 

写真がなく、残念。
2月25日(日)の大阪マラソンから2週間。
疲労もあったかと思いますが、なんとか走りきって安心したでしょう。
2023年12月の福岡国際マラソンが2時間34分36秒でしたので、
結果を見る限り、おそらくその実力は保たれているものと思われます。
無理なく3分40秒で押していけばと思いますが実際、レ-スの流れもありますし。
今年はサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦ですね!
これからも、自分のペースを崩さずに。

 

Team Saku HOKKAIDOからは千春さん、靖弘さんが参加しました。

島崎千春
70位
3時間33分30秒

【5km毎のラップ】

25分54秒-24分36秒-24分54秒-24分50秒-
25分13秒-24分38秒-25分51秒-26分05秒-
ラスト2.195km-11分29秒

前半ハーフ 1時間45分49秒
後半ハーフ 1時間47分41秒

膝の手術から3年弱。
もう以前のようには走れないと診断されながらも日々筋トレ、バイク、水泳などのリハビリに励み、
ここまで戻してきました。
その過程を知っているだけに、偉いなと感心します。
今回は3時間30分を切って、春からのマラソンレースに繋げたかったはず。
ですが、今年のびわ湖は低温、強風で決してベストコンディションではありませんでした。
それを考えると、今回の結果は健闘したと言えるでしょう。

敦志、千春さん、そして靖弘さん、お疲れ様でした。

 

 

最後に名古屋ウィメンズマラソンの打ち上げから。
明美は普段、お酒を飲まないのですが、よほど楽しかったのでしょう。
リンダもネットではフルマラソン4時間切りましたね!
雪江ちゃんは予定通りのタイムで驚きました。

 

ソバージュがワイン!やっぱり猫が好きの、もたいまさこさんに似ていますね!

長らくお付き合い頂き、ありがとうございます。
以上で報告を終了致します。

今週末は、第189回作.ACランニング講習会です。
ご参加予定の皆様、日曜日は宜しくお願い致します。

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 この先もずっと、「走り」を楽しみ、「競技」に熱くなり、多くの「仲間」と共に走り続けられる。そしてランニングを通してこそ経験できるランニングスタイル"LIFE with RUNNING"を大切にするチームとして作.ACは活動を続けていきます。

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