第64回東日本実業団駅伝

2023年11月3日(金・文化の日)

 

皆様、こんにちは。
11月3日(金・祝)埼玉県において開催された【第64回東日本実業団駅伝】に、作.AC北海道が出場致しました。

埼玉県庁スタートーJR深谷駅前折り返しー熊谷スポーツ文化公園陸上競技場ゴール
全7区間(76.9km)

 

たくさんの応援、ありがとうございました!

20代が中心となった作.AC北海道のチーム構成。
彼らは道内各地で開催される数多くの大会でペースランナーを務めています。
時にはペースランナーではなく、競技者として走りたいでしょう。
そんな気持ちを払い、ペースランナーとして無邪気にサポートする彼らが愛おしい。

何より、そのおかげで多くの市民ランナーの皆様から認知して頂けるようになりました。
深く感謝しております。

毎年11月3日(文化の日)に開催される東日本実業団駅伝。
昨年、クラブチームの東日本実業団駅伝の出場が認められ、初出場致しました。
日本を代表する企業チームと一緒にスタートし、市民クラブチームながら31チーム中、22位でゴール。
今年は企業の実業団チーム、クラブチーム合わせて36チームがエントリーしました。

作.AC北海道の結果は以下の通りです。

【作.AC北海道】

1区 滑和也 11.6km 区間27位 35分13秒
2区 金内健治 8.0km 区間28位 24分53秒
3区 澤井玄 16.5km 区間32位 54分49秒
4区 山中一輝 9.5km 区間28位 31分17秒
5区 田中亮太 7.8km 区間31位 26分02秒
6区 磯松紀広 10.6km 区間27位 33分59秒
7区 島谷樹 12.9km 区間26位 42分22秒

トータル:4時間08分35秒 29位

全チームの結果はこちらからご覧くださいませ。

第64回東日本実業団対抗駅伝競走大会

 

仕事をしながら走力を維持し、出場標準記録をクリア出来る期間はそう長くはありません。
そのタイミングを逃さず、7名が揃って走れるうちはチャレンジし続けたいと考えております。

それでは、前日の様子からどうぞ。

 

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場、近代的な風貌です。

午後1時より監督会議があり、作.AC北海道の滑和也さんと一緒に参加しました。

 

会場内は緊張感で漂っていました。

その後、ミーティング。
駅伝メンバーを発表致しました。

昨年は実業団登録したメンバーが7名でしたが、今年は8名。
7区間ですので、1名が補欠となってしまいます。
力は均衡しており、誰が走っても大差ない状況。
となると直近の勢い、目の輝き、表情などで当日一番いい走りができるメンバーを選ぶのですが、そこも決めがたく。

最終的には直近のレース結果を参考にしました。

1区は昨年同様、滑和也選手。

 

レース1ヶ月前に疲労骨折、出場が危ぶまれました。

10月3日(火)の早朝、滑ちゃんから、

「右中足骨の疲労骨折のため駅伝出場が難しくなりました」

と連絡がありました。
エントリーの締め切りが10月6日(金)、ですがその前に承認までの時間を要するので、
実際には早めにエントリーしなければなりません。
ただ現状、滑ちゃん不在の駅伝は考えられず、微かな望みをかけ、
一番上に滑和也の名前を書きました。

滑和也は澤井玄らと同じ、北海学園大学陸上部出身。
2009年に北海学園大学卒業後、作.AC北海道に加入。
1500m、5000mなどの活躍が評価され2011年、SUBARU陸上部へ移籍しました。
当時、働きながら走り続け、競技者としてトラックレースを中心に活躍する選手は少なく、
ましてや実業団チームに入るなど、夢のようなお話しでした。
なので、SUBARU陸上部のお話しが決まったときは、この上ないくらい嬉しかったです。

あのときの滑ちゃんの勢いは凄かった。
その後、SUBARU陸上部の選手として2013年の東日本実業団駅伝5区で区間2位の好走。
翌2014年元日開催のニューイヤー駅伝では3区を走り区間4位。
2018年に競技を退いたあとは、2022年までSUBARU陸上部のコーチとして活躍しました。
そして昨年3月に退任後、作.AC北海道に復帰したのです。
滑ちゃんの人生、ドラマチックですね。

 

入念なアップに動き作り、補強、そして1000mを2分43秒で。

 

2区は金内健治、鋭い表情です。

徐々に動きも柔らかくなり、後半の伸びは良かったです。

 

1000mは2分53秒で、余裕がありました。

 

最長区間の3区 は澤井玄。

今年の4月より多忙な部署へ異動し、毎日23時頃まで仕事を頑張っています。
一生のうちでいくつかの苦難は乗り越えないとね。
これから先、きっと活かされると思います。

 

少し、疲れてましたね。

4区の山中一輝は道東からの移動のため、合同練習には間に合いませんでした。

 

5区は田中亮太、どうしても駅伝に出場したかったのでしょう。

アキレス腱炎と貧血が重なり、ここ数ヶ月は辛かったと思います。
北海道マラソンは途中棄権、続く札幌マラソンも途中棄権。
再起を狙った10月8日(日)の10000m記録会でも思うように走れず、それが痛々しかった。
さすがにもう厳しいなと。
当然ながら、上り調子の瀬能拓真が走る予定でした。
まさか、しまだ大井川10kmで、亮太が最初にゴールするとは誰が思ったでしょうか。

毎週末、北見からJRに乗って札幌にやってきてチームメンバーと一緒に走り、
走り終えると、再び5時間かけて北見に帰る生活。
その5時間、なにを考えているのかと思うと胸が熱くなります。
走りたいというより、仲間に会いたい一心なのでしょう。
それが精神力を鍛え、さらには駅伝への執着に繋がっているのだと思いました。

速い選手の寄せ集めで、期間限定で駅伝を組むクラブチームが多い中、
北海学園大学時代からずっと一緒に走ってきた彼らの絆は、とても深いと感じています。

 

2016年に北海学園大学に入った頃はこんなに長く続けるとは思いませんでした。

 

6区は磯松紀広、ここまで強くなるとは。

磯松との出会いは2010年の1月の作.ACランニング講習会でした。
洗練されたウェアに清潔感ある身なり、当時から一際輝いていましたね。
その後、チームに入りたいと連絡があり、作.RUNに加入。
そしてその2年後、作.AC北海道に入りました。

2018年1月には、勝田マラソンで初の2時間30分切りを達成。
そして2019年、2時間29分36秒の自己ベストをマークしました。
今年は駅伝出場目指して、長い距離だけでなくトラックレースにも積極的に参戦。
10月28日(土)5000mで15分37秒60の自己ベスト!
40代とは思えない若さ溢れるフットワークです。

 

この日の1000mは2分48秒、調子よさそう。

 

アンカーは島谷樹、心優しい男です。

最初の頃はとにかくケア不足でした。
例えばお風呂に入ってリラックスなど、彼にはありません。
なので疲労が残っている時などは、スタートから離れてしまいます。
さすがに気付いたのか、ようやくマッサージを受けるようになりました。
最近はハンドマッサージャーを購入し、いつも持ち歩いているようです。

 

大学から8年、頼もしくなったね。

 

調整後のダウンジョグ。

1区から4区までは大宮、5区から7区は熊谷に宿泊しました。

 

明日は宜しくお願い致します!

今回の駅伝には作.AC北海道から松田洋さん、太田尚子さんが応援に駆け付けてくださいました。
5区の付添は松田洋さん、6区は尚子さん。

 

菊地代表は運転手として5区以降を回ります。

そして翌朝。

 

1区の滑和也、疲労骨折後の痛みもなく安心しました。

そしてTeam Saku HOKKAIDOの皆様が、スタート会場に来てくださいました。

 

敬太郎、啓司さん、理子、兄貴、ありがとう!!

 

スタート5分前、滑ちゃん緊張の面持ちです。

 

スタート1分前、今回は落ち着いていますね。

8時00分スタート後、JR浦和駅8時16分発に乗りました。
3区の10.6kmで給水を行うためです。
JR北鴻巣駅で下車する予定でしたが、少し時間に余裕があると判断。
一旦、JR宮原駅で下車し、滑ちゃんの走りを応援しました。

 

1区のトップ争い、迫力ありましたよ!

 

そこから約90秒遅れで作.AC北海道の滑和也選手。

約1ヶ月、疲労骨折で走れず不安だったでしょう。
前日の練習でも相当追い込み、闘志が漲っていました。

 

わずか10日でここまで立て直し、駅伝に挑んでくれてありがとう!

 

続いて2区は金内健治。

滑ちゃんの勢いをそのまま活かすのであれば、健治を2区にせざるを得ません。
北海道マラソン以降、調子を落とし気味でしたが駅伝前当たりからキレの動きが戻ってきました。
2区の付添は補欠に回った、瀬能拓真。
気丈だったと思います。

 

走っている写真がなくて申し訳ないです(涙)

 

3区は澤井玄。

滑ちゃんを応援したあと、JR宮原駅から急いで電車に乗りJR北鴻巣駅で下車しました。
3区、澤井玄選手の給水です。

 

着いて間もなく、トップ選手が通過。

ここは16.5kmの最長区間のため、10.6kmにて給水が許されます。

 

活気ありましたね!

続いて4区。
ここは作.AC北海道の澤井いずみが付き添いました。

そしてTeam Saku HOKKAIDOの百合子と加代子が応援に駆け付けてくださいました!!
ありがとうございます。

 

スタート前の山中一輝。

一輝は7月に転勤。
彼もまた道東から片道約3時間30分かけて毎週末、札幌までやってきます。

 

この日は最高気温26℃、かなり暑かったです。

普段は暇さえあれば寝ているのですが、それも居心地がいいからでしょう。

 

タイムは納得していないでしょうが、暑い中よく粘ったと思います。

 

続いては5区、田中亮太。

この時間帯も暑かったですね。
区間31位で悔しかったでしょうが、これを機に復帰してくれたらと強く願っています。

 

スタートから重そうでしたね。

 

仕事大変だろうけど、今ではなく5年後をみて続けてください。

 

ゴール後、菊地代表とリリーズで。

 

6区はJR深谷駅前スタートです。

 

磯の晴れ舞台ですね!

40代で東日本実業団駅伝。
食事中、突然倒れて救急車で運ばれたり、膝を痛めて手術したり、この10年波乱にとんだ人生でしたね。
よく諦めないで頑張ってきたと思います。
続けてきてよかったね!

20代のメンバーが来年も走力を維持できているとも限りません。
今、このタイミングで絶好調で走れていて、若者たちと一緒に駅伝に出場出来たことを嬉しく思います。

 

磯には、「おめでとう」と言いたい気持ちです。

 

緊張していますね。

 

13チームが繰り上げスタートでした。

 

6区スタート後、5区の田中亮太が第5中継所に戻りました。

最後は7区。

4区、5区、と応援後、走って7区へ行きました。
樹に声をかけ、7区の給水所へと向かいました。

 

熊谷スポーツ文化公園駐車場、9.0Km付近。

この日の樹は強かった。
目の鋭さが違っていました。
いつもこうだといいのに(笑)

 

どのチームもアンカーの表情には貫禄があります。

 

そして競技場、約2周します。

 

島谷樹、区間26位でゴールしました。

 

ゴール後いつもの樹の表情に戻り、安心しました。

 

ようやく休めますね。

 

みんなの荷物を持って、ゴール会場に戻ってきた亮太。

今回、北海道から多くのTeam Saku HOKKAIDOメンバーが応援に駆けつけてくださいました。
ありがとうございます。

ゴール会場まではJR熊谷駅から約5kmあります。
競技場までバスもそう多く通っていなかったでしょうし、タクシー代もかかったでしょう。
幟を持って、うちわを持って、Tシャツ着て、あちこち移動してくださり本当にありがとうございます。

 

嬉しかったです!みんなも嬉しかったと思います。

 

駅伝後、選手から一言ずつ。

3区の玄になって、感極まったようです。
作.AC北海道の応援に、こんな遠くまで来てくださって。

 

にもかかわらず、3区の玄と4区の一輝のところで襷を繋げなかったことが悲しかったのでしょう。

 

でも私たちからすれば、この場にいられるだけでとても幸せよ。

会場には今年の3月まで作.ACランニング講習会で講師を務めてくださった、
(株)明治の管理栄養士、田中麻依子さんが差し入れを持って応援に来てくださいました。
また、滑ちゃんがいつもお世話になっている【らっく治療院】の院長、坂本浩一様。
選手を送迎していただき、ありがとうございます。

らっく治療院

 

応援、ありがとうございました。

 

何枚か、写真を撮りました!

 

横からも撮ってみました。

 

(株)明治の田中麻依子さん、【速攻元気】をありがとう!!

 

熊谷めぬま駅伝、スクリーンに滑ちゃん!!

 

滑ちゃんとはここでお別れ。

菊地真司代表、そしてチームメンバーで関東在住の牧野祐季。
仕事後、駆けつけてくれて感謝しています。

 

祐季、来年は宜しくね!

 

札幌到着後、玄と樹、亮太と。

いかがでしたでしょうか。
もっと早くに報告したかったのですが、遅れてしまい申し訳ありません。
今回の東日本実業団駅伝出場に際し、多くの皆様からお餞別や差し入れ、激励をお受けいたしました。
心から御礼申し上げます。

今週末はいよいよ、作.AC真駒内マラソン。
万全の体調で挑めるよう、慎重に取り組んでまいります。
それでは週末、宜しくお願い致します。